手に入れた宝石をセプティムに変えるためドーンスターを訪れたノーザンカーディナル号のクルー達。久しぶりに豪華な食事をとっていたところへ黒馬新聞の新刊が目に入った。メアリは気まぐれに新聞を購入してみる。

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「まいど〜。銀貨1枚ね。」

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そこには衝撃的な記事が書いてあった。



"海賊カラミティ・ブリーダ逮捕。テュラヌス港へ護送中。”


アン

「ブリーダだ!あいつ、ヘマしやがって!」

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このままではブリーダはソリチュードの断頭台にて処刑されてしまう。メアリ達はブリーダを助けにいくことにした。



テュラヌス港。ここは帝国海軍の誇る軍港だ。
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街には雑貨屋、レストラン、鍛冶屋があり、衛兵の宿舎が街の面積のほとんどを占める。
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住民のほとんどは駐屯している兵士で何隻もの帝国船が港に配備されている。
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海上や島で捕らえられた罪人はこの港に送られた後、ソリチュードへ連行される。

テュラヌス港へ到着したメアリ達を最初の難関が待ち構えていた。
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シン
「さすが軍港だな。門番までいるとは。」

インガルス
「簡単には通れそうにないな。危険だがベタな手でいくか。」

メアリ達は商人キャラバンのフリをして潜入を試みる。一悶着ありながらも何とか街へ入ることが出来た。
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すれ違うのはほとんど衛兵だ。街を見渡しても至る所に衛兵がいる。ブリーダの救出は想像以上に難しそうだ。警戒しながら辺りを見回していると2人組の衛兵に声をかけられた。

休憩中の衛兵A
「お!行商人か、珍しいな。ワインを一杯くれ。」
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休憩中の衛兵B
「俺にも頼むよ。」

インガルス
「へいっ。喜んで〜。こちらの殿方にワインだ。」

エリザベス
「はいっ!ただいま!」

休憩中の衛兵B
「売り子もかわいいね〜。俺のとこに嫁に来ないか?」

インガルス
「勘弁して下さいよ、ダンナ。」

休憩中の衛兵A
「よせよ。困ってるだろうが。」

休憩中の衛兵B
「冗談だよ。いいじゃねえか、久しぶりの女だ。もう海の上はしばらく御免こうむりたいね。」

休憩中の衛兵A
「違いねぇ。だがあの海賊も良い女だったじゃねえか。このまま死刑になるんじゃ勿体無いぜ。どうせ殺すんなら俺たちに好きにさせてくんねぇかな。」

エリザベス
「お、お勤めご苦労さまです。海賊を捕らえられたんですか?勇敢なことで。」

休憩中の衛兵A
「いや、捕らえたのは賞金稼ぎさ。俺たちは護送船で見張ってるだけ。それなのにコイツ、その海賊にビビっちまいやがってよ。相手は檻の中だっつーのに。」
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休憩中の衛兵B
「バカ言うな!ビビってなんかいねえよ!ったくあの女。散々痛めつけてやったからな、今頃船の檻でおっ死んでるかもな。」

ゴトッ!

休憩中の衛兵B
「なんだ、今そのタル動かなかったか?」

インガルス
「そんな事ありませんよ。じゃ、私どもはこれで。またお願いしますよ。」

3人は荷車を引き路地裏に入った。人目がはけたところを見計らってタルを下ろす。

シン
「もういいぞ。」

シンの声と同時にアンとメアリがタルから顔を出す。

メアリ&アン
「アイツら〜!」
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エリザベス
「しっ!気持ちはわかりますけど静かに!」

インガルス
「お前らの姿を見られるわけにはいかねぇからな。よく耐えたよ。だがブリーダが船に囚われてるのはわかった。」

アン
「それだけわかれば十分さ。こっからはあたし達に任せて。」

シン
「想像以上に衛兵が多いぞ。大丈夫か?」

メアリ
「何とかするよ。あとは計画通りに。」

インガルス
「よし。俺たちはこれで引き上げるが無茶はするなよな。」

インガルス、エリザベス、シンの3人は荷車を引き町を出て行った。残されたメアリとアンは人目を避け路地裏に潜んでいる。


メアリ
「さっきの衛兵の言葉、ブリーダ大丈夫かな。」

アン
「あいつに何かあったら絶対に許さない。」

日が沈み街が夜の闇に包まれる頃、メアリとアンは計画を実行に移した。

まずは装備を奪って衛兵になりすまし、ブリーダの捕まっている船を探す。
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メアリ
「こんなに船あるの!?」

アン
「シラミ潰しに探すしかない。行こう。」

大量に停泊している帝国の船。この中のどれかにブリーダが捕らえられているはず。2人は人目を避けながら船を調べていく。

見張りの衛兵を倒し船倉へ忍び込む。
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するとアルゴニアンが捕らえられているのを発見した。
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アン
「ちっ。ハズレか。」

メアリ
「ブリーダじゃない...ねぇ、女の子の海賊が捕まってるはずなんだけど知らない?」

アルゴニアン
「あんた達帝国の兵士じゃないな?頼む!ここから出してくれ!仲間が俺の帰りを待っているんだ!」
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アン
「その海賊を知ってるのかって聞いてるんだよ。」

アルゴニアン
「ずっとここに捕まってるんだ。知らねぇよ。だが衛兵が話をしてるのを聞いた!2番の桟橋に停まってる船に囚人がいるらしい!あんた達その海賊を助けたいんだろ?助けてくれれば俺は戦力になるぜ!」
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メアリ
「2番の桟橋だね。ついでだし、助けてあげようよ。このまま見過ごすのも可哀想だし。」

アン
「…わかった。」


アンは正直アルゴニアンに対して良いイメージを持っていなかった。暗殺者しかり、シースネークの海賊しかり。メアリはピックを取り出しアルゴニアンを解放する

アルゴニアン
「ふー、恩にきるぜ。俺のことは影を歩む者と呼んでくれ。」
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メアリ
「うーん、長くて呼びにくいからカゲでいい?」

カゲ
「ああ...まぁ、好きに呼んでくれ。」

アン
「約束は守りなよ。ほら、あんたの分。」

カゲ
「任せろ」

アンは見張り兵の装備をアルゴニアンに渡す。強力な?仲間を加えメアリ達はブリーダの救出を急ぐ。


メアリ
「2番の桟橋…この船だ!」

アン
「嘘だったら承知しないよ。」

カゲ
「嘘はついてねぇよ!だがお前たちが探してる海賊かは解らねえからな。俺は衛兵の話を聞いただけだ!」


船は夜中だというのに大勢の兵士が警備していた。
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アン
「この船は一際警備が厳重だね。見つからずに中へ入るのは無理だ。予定より早いけど…計画を実行しよう。」

メアリ
「わかった。大丈夫。ブリーダはきっとこの船にいるよ。」
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カゲ
「計画って?」


メアリは不安げなアンを励ます。2人は強く頷くと松明に火を灯し、先ほどの船のマストに投げつけた。
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計画ではブリーダを助けてから船に火を放ち、その混乱に乗じて脱出する予定だった。

兵士
「火事だ!船が火事だぞーー!!」
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マストから甲板へ、甲板から船室へ。火の手が周り街中から衛兵が集まってくる。見張りにたっていた衛兵も例外ではない。

カゲ
「お前ら何やってんだ!?」

メアリ
「今のうちに突破するよ!」

混乱に乗じて3人は船の衛兵達に攻撃を仕掛ける。別の船が炎に包まれているせいで他の衛兵注意がこちらに向くことは無かった。
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火事の混乱と突然の襲撃に船の衛兵達はパニック状態だ。何が起こったのか把握出来ぬままメアリ達に倒されていく。

カゲ
「お前ら過激だなー!気に入ったぜー!」

アン
(待ってろ…ブリーダ!)
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時は少しさかのぼり、ところ変わってソリチュード港
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エリザベス
「シン!まだメアリ達からの合図は無いですか?」

シン
「ああ。私の目で見ても特に異常はない。合図があればすぐにわかる。少しは落ち着け。」

インガルス
「シンの言う通りだがエリザの気持ちもわかる。本当に上手くいくのか…」


ノーザンカーディナル号にて合図を待つ3人。不安を煽るような静かな夜にとても冷静ではいられない。

焦る気持ちを抑えテュラヌス港の方角を見つめる3人。すると船上で燃えさかる炎により、に空が明るくなってきた。

エリザベス&インガルス&シン
「合図だ!!!」

インガルス
「急げ!出航だ!」
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3人はメアリ達を迎えに行くためテュラヌス港へ船を向ける。

エリザベス
(炎が上がったということは救出は成功した…?いや、何かトラブルの可能性もある。急がなきゃ!)

 
そして現在、テュラヌス港では遂にメアリ達は囚われのブリーダを発見した。


メアリ&アン
「ブリーダ!」

ブリーダ
「またイビリに来たのかい?それよりも外がやけに騒がしい……なんで…アニー!…それにメアリ!あとはえっと…」
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カゲ
「俺のことは……そうだな …今はカゲって呼んでくれりゃいい。俺も囚人だったんだがこの2人に助けられたんだ。」

メアリ
「新聞の記事を読んで助けに来たの!今オリの鍵をはずすね!」
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アン
「メアリに感謝するんだね。ったく心配かけやがって。」

ブリーダ
「…普段なら言い返すとこだけど今はそんな気力も無いや。助かったよ。」

ブリーダは幽閉の疲れと空腹、衛兵からの尋問で負った傷などによって衰弱していた。

アン
「ところでアレクは?お前が捕まったらあいつが黙ってないだろ。」

ブリーダ
「さあね。アレクとは別行動中に捕まったんだ。無事ならいいけど。」
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カゲ
「なあ、感動の再会なのはわかるけどよ、話はこっから無事に逃げてからにしないか?」

メアリ
「今やってる!………開いた!!」

ガチャン!

目的を果たしたメアリとアン。ブリーダとカゲを加えテュラヌス港からの脱出をこころみる。しかし甲板に出たところで兵士に囲まれてしまった。
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兵士A
「お前たち、やってくれたな。」

兵士B
「もう逃げられんぞ。」

アン
(兵士は3人…ブリーダは戦えないとしてメアリとあたしで2人、あとはカゲが1人倒してくれれば…)

アンがカゲの方を振り向くとこつ然と姿を消していた。

メアリ
「あれ?カゲがいない?」

兵士C
「一緒にいたアルゴニアンならさっきお前らが見てない内に海に飛び込んだぞ。」


アン
「あのヤロー!なぁにが手をかすだ!恩にきるだ!黙って逃げ出しやがって!」

メアリ
「全然気づかなかったね。」

怒りを剥き出しにするアン、ある意味想定通りの行動に呆れ気味のメアリ、ブリーダは肩で息をし、カゲの行動に気を割いている余裕はなさそうだ。

早くここを逃げ出さなければさらに増援が来る。そうなれば助かる道は無い。勝負を急ぐメアリとアン。しかし兵士達は時間かせぎに徹底しており防御を固めなかなか隙を見せない。かといってこちらが迂闊に動けば逆にやられてしまうだろう。

アン
「くそっ!こいつらやるな!」

メアリ
「どうしよう、このままじゃイング達来ちゃうよ。」

焦る2人をさらに追い詰めるかのようにさらに1人、兵士が走ってくる。その手には両手剣が握られていた。だが様子がおかしい。
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兵士A
「お、おい!あいつ俺たちを狙ってないか!?」

兵士B
「止まれ!ぎゃあああ!」
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ズバッ!!
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ブリーダ
「アレク!アレクだよ!」

メアリ&アン
「!!」

その男は走ってきた勢いのまま兵士達を斬りつけた。両手剣でのなぎ払い攻撃に体制を崩す兵士達。メアリとアンはその隙を見逃さなかった。3人は兵士達の包囲から逃れる事が出来た。
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アン
「アレク!焦らすんじゃないよ!」

兵士の正体はアレクサンダーだった。彼もブリーダ救出のため兵士になりすまし港に潜入していたのだ。

アレクサンダー
「遅くなり申し訳ありません。まさかこの火事があなた方の仕業だとは…。ブリーダ様のこと本当にありがとうございます。時間かせぎはしたがすぐに追っ手が来ます。すぐにこの場を離れましょう。」

ドオオオン!!
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アレクサンダーがまいた油のせいで火が一段と燃え上がり兵士達は消火に気を取られている。

メアリ達はボートに乗り移ると沖合にむかって漕ぎ出す。時を置かずしてノーザンカーディナル号が視界に入る。

エリザベス
「メアリ!アニー!」

インガルス
「良かった!ブリーダを助けたんだな!」

メアリ
「みんな!」

メアリ達はノーザンカーディナル号へ乗り込む。ひとまずブリーダの救出作戦は成功だ!

メアリ
「早くこの海域を離れよう!面舵一杯!」

シン
「離脱するぞ!捕まれ!」
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ノーザンカーディナル号は回頭し逃走を図る。しかし帝国軍もタダでは逃してくれそうにない。

兵士長
「海賊どもめ!この船から逃げられると思うな!」
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帝国軍はノーザンカーディナル号を追撃してきた。


シン
「マズイな。追っ手が迫っている。あちらの船の方が速い。間も無く追いつかれるぞ。」

インガルス
「戦闘の準備をしておけ!」

アン
「ブリーダ、戦えるか?」

体制を整えるアンとメアリ。そしてブリーダ。

ブリーダ
「ああ、もちろんさ!」

アレクサンダー
「及ばずながら私も。」

メアリ
「相手は軍隊だよ!気を引き締めて!」

一同
「おう!」

程なくして白兵戦になった。メアリ達にとって訓練された兵士を相手にするのは初めてであり、激しい戦いとなった。だがアレクサンダーとブリーダの活躍により辛くもメアリ達は帝国の追撃を退けることができた。
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メアリ
「みんなお疲れ!私たちの勝ちだ!」
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アン
「二人のおかげで何とかなったよ。」

ブリーダ
「礼を言うのはこっちの方さ。助かったよ。」

アレクサンダー
「私からも、お嬢様を助けて頂き、ありがとうございました。」

インガルス
「前から気になってたんだがお嬢様ってのは?」

アン
「ああ、こいつの家は古物商をやっててね、いわゆる金持ちなのさ。……あ!思い出した!メアリ、あのドクロは?」

メアリ
「船長室にあるけど、どうして?」

メアリはアンにせがまれ先日島で手に入れたドクロを持ち出した。

アン
「ブリーダ、これに見覚えないか?あたしの記憶違いじゃなければ似たようなものをあんたの家で見た気がするんだ。」
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ブリーダ
「うーん…どうかな…見覚えがあるような無いような。アレクはどうだい?」

アレクサンダー
「私も覚えがありませんな。しかし売買記録を辿れば思い当たるふしがあるも…いかがでしょう、ここは皆様を邸宅に招かれては?」
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ブリーダ
「そうだな、さっきの礼もしなきゃならないし。よしみんな!うち来る?もてなしてやるぞ!」

一同
「いくいく〜!」

アン
(ブリーダのやつ急に態度がデカくなったな。)


何はともあれブリーダの救出に成功したメアリ達。付き人のアレクサンダーも船に乗せ、ブリーダの自宅へ舵をきる。










~使用MOD~

Navies of Skyrim

帝国の港とストームクロークの港を追加します

Walks-In-Shadows - Argonian Pirate Captain Follower

アルゴニアンの海賊フォロワーを追加します。当環境ではVanilla版を使用