ドーンスターへ戻ったメアリとインガルスを待っていたのはドーンスターの衛兵隊だった。何やらただならぬ雰囲気をかもし出している。
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インガルス
「何だってんだ。一体。」

メアリ
「私たちに何か用?」


衛兵
「お前達に首長より出頭命令が出ている。大人しくついて来い。」
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メアリ達は衛兵達によってホワイトホールへ連行された。そこでは首長が待っていた。
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首長スカルド
「メアリ、そしてインガルスと言ったか。特にメアリ。お前とサイラスが一緒にメエルーンズの祠へ向かったと住民が証言している。サイラスはどうした。」


メアリは今回の経緯を報告した。インガルスもメアリの正当防衛を主張した。メアリはメエルーンズのカミソリをサイラス博物館に返還するつもりだということも。

スカルド
「事情はわかった。俺としちゃどうでもいいんだがな。サイラスの胡散臭い博物館にも困ってたところだ。ちょうど良かった、その短剣もお前にやるよ。」
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メアリ
「でも!この短剣はサイラスさんが!」

スカルド
「やると言ったらやる。ただでさえ住民達は気が立ってるのに、デイドラアーティファクトなんて持ち込まんでくれ。」

メアリ
「そんな...どうしたら...。」


スカルド
「それはお前の物だ。売るなり捨てるなり、好きにすればいい。これでこの問題は解決だ。もう帰っていいぞ。俺にはお前達に構ってる時間なんてないんだ。」


首長に報告したことでサイラス殺害の疑いは晴れ、無事釈放されたメアリとインガルス。だがこれで終わりとは行かなかった。


従士
「首長、住民達が外に集まっております。例の悪夢の原因がその者達にあるのではないかという声が上がっているようです。」
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首長は大きくため息をつき厳しい顔つきでメアリ達を見つめた。


スカルド
「この村ではここ数週間、住民達が悪夢に苛まれている。俺を含め彼らの気が立っているのはそのためだ。念のため聞く。お前達はそれについて何か知っているのか?」
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メアリとインガルスは顔を見合わせ横に振った。


メアリ
「私はつい先日この村に船で来ました。悪夢のことも今聞いたくらいです。」

インガルス
「俺も似たようなもんだ。」


スカルド
「わかった。民にはそう伝えよう。理解が得られるかはわからんがな。どういう結果になるかわからん。お前達はここにいろ。」


二人は首長の言葉に不安を覚えつつも、首長の指示に従うしかなかった。外からは住民達のざわめく声が聞こえてくる。

スカルド
「みんな聞いてくれ。あの者達の報告によりサイラスの死亡を確認した。彼はデイドラに魅入られ、二人を殺そうとした。よってこの件は正当防衛と判断した。我々を悩ませている悪夢の件とも無関係だそうだ。」
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衛兵
「話は終わりだ!解散しろ!」

村人
「信じられるか!サイラスとあの二人がデイドラの怒りを買ったせいで俺たちがこんな目にあってるんじゃないのか!?」

村人
「今からみんなでメエルーンズの祠へ行ってその二人も生贄に捧げよう!そうすればきっとこの悪夢も終わる!」
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その一言がきっかけとなり、村人たちは一斉に唱えはじめた。生贄という恐ろしい言葉を。

スカルド
(簡単にはいかんと思ったが、生贄とは...思ったよりも悪い方向に話が進みそうだ。)
「みんなの気持ちもわかるが、この件はひとまず私が預かる。くれぐれも軽率な行動は慎むように!」
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ざわめく民衆の中にアンとエリザベスの姿があった。二人は博物館でメアリとサイラスの帰りを待っていたのだが村人たちの騒ぎを聞きつけ今に至る。

アン
「こいつら...好き放題言いやがって!」


エリザベス
「メアリはどうなるんでしょうか。こうなったらこの村を苦しめているという悪夢の原因を私達で突き止めましょう。メアリの無実を証明するんです!」
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アン
「それしかないかもね。ていうかあの疫病神男も一緒だったのか。ほんとに疫病神だな。」


エランドゥル
「君たち、ちょっといいか?」


うわ!と驚いた二人。背後から声を掛けてきたのはダンマーの男。身なりから察するにどこかの司祭のようだ。


エランドゥル
「驚かせてすまない。私はエランドゥル。マーラの司祭だ。今の話...ホワイトホールにいるのは君達の仲間なんだろう?」
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アン
「一人はね!もう一人はあたしらとは無関係だよ。」

エリザ
「この村人たちの状態は何なんですか?冷静に考えればメアリが無関係なのは明らかなのに今時生贄だなんて...。」


エランドゥル
「だいぶ前からこの村の住民たちは悪夢に苛まれるようになってな...満足に眠る事が出来ず心身ともに疲弊しているのだ。」


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スカルド
「悪く思わないでくれ。みんな生贄など無駄だと本心でらわかっているだろう。だが旅人には悪夢が及ばないことが次第に嫉妬へと変わり、今回のデイドラの件で爆発してしまったんだ。本当に生贄で悪夢が消えるなら俺も迷わずそちらを選ぶさ。」
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インガルス
「物騒な話だな。」

メアリ
「でもこれじゃ私たち外に出られないよ?外には私の船と仲間もいるのに!」


スカルド
「村人たちの態度が落ち着くまでここでお前たちを監禁することにする。不本意だろうがお前達の安全のためだ。理解してくれ。」


メアリ
「やっと船と仲間が出来て航海出来ると思ったのに...。」
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インガルス
「...。」

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エランドゥル
「このままでは君の仲間が危ない。それにドーンスターの者達も一時の感情で取り返しのつかないことをすることになる。それだけは防がねば,,,協力してくれるか?」


アンとエリザベスは黙って頷いた。エランドゥルによればこの悪夢はやはりデイドラの仕業らしい。ここからすぐ近くのナイトコーラー聖堂へと向かう。
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エランドゥル
「この悪夢はデイドラの王の一人、ヴァーミルナの加護を受けたアーティファクト"破滅のドクロ"によってもたらされるものだ。奴は何故か人の記憶を食らう。それが人々には悪夢として残るのだ。村人たちが凶行に及ぶ前に悪夢による影響を終わらせなければならない。」
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アンとエリザはエランドゥルと協力し破滅のドクロを破壊した。危ない橋も渡ったがこれでドーンスターもヴァーミルナの悪夢から解放されるだろう。
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三人が村へ戻る頃には夜が明けていた。眩しい朝日がヴァーミルナの悪夢から解放されたドーンスターを照らしていた。静かなみなもに太陽が反射し光り輝いている。

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エランドゥル
「美しい...。悪夢から解放されたこの村は港町としてさらに発展するだろう。君達の協力に感謝する。」
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アン
「一緒に戻らないの?今回の一番の功労者はあんただろ?」
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エランドゥル
「私は過去の過ちに決着をつけただけだ。今回は君たちの手柄だよ。さぁ、ドーンスターに戻って仲間を迎えに行ってやりなさい。村人たちも久方ぶりの目覚めの良い朝に喜んでいるだろう。」


エリザベス
「ありがとうございます。エランドゥルさん。」


二人はエランドゥルに一礼するとドーンスターへと走り出した。メアリを迎えに行き、昨夜の出来事を伝えるために。

ドーンスターの港は早朝だというのに活気に溢れていた。住民達はみな昨晩見た夢について語り合った。楽しい夢、不思議な夢、運悪く悪夢を見た者もいたがそれでもヴァーミルナの見せるものよりは遥かにマシであった。メアリ達は無事解放され、今回の功労者として村を上げて感謝された。


メアリ
「アニー!エリザ!ありがとーー!」

アン
「船長のピンチだもん。当然のことさ。」


エリザ
「無事に済んで良かったですね。サイラスさんは残念でしたが...。」


メアリ
「うん、でもこのダガーどうしよ。下手に捨てたらメエルーンズに呪われそうで...」


インガルス
「それについては俺に考えがあるぜ。」

アン
「疫病神!」


インガルス
「おいおい...ひでぇな。俺はあんた達の船長の命の恩人だぜ?」


メアリはメエルーンズのカミソリを手に入れた経緯をアンとエリザに話した。エリザは納得したがアンは未だに疑っているようだった。

メアリ
「考えって何?」

インガルス
「っとその前に。」

インガルスは数歩歩きこちらを振り返って言った。

インガルス
「俺をあんたらの船に乗せてくれ。俺も亡霊の海には用があるんだ。俺の航海術は絶対に役にたつぜ。悪くないだろ?」
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突然の申し出に驚きを隠せないメアリ達だったが意外にも結論はすぐに出た。


メアリ
「よろしく!ノーザンカーディナル号へようこそ。あなたを一等航海士として歓迎します!」
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エリザ
「エリザベスです。よろしくお願いします。」

アン
「私はアン。アニーでいいよ。」

インガルス
「意外だな。てっきり断られると思ったが...いいのか?俺は疫病神なんだろ?」

アン
「船長の決定だからね。私らがあんたが疫病神じゃないってこと、証明してやるよ。」

メアリ
「インガルスが過去にどんな思いをしたのかはわからないけど、悪い人じゃないってことはわかるよ。夢追い人なのはお互い様だしね!」


コイツらなら俺のジンクスを打ち破ってくれる。そう確信したインガルスは、照れ臭そうに笑うとメアリと固い握手を交わした。