死者の安息所を攻略した三人は手に入れたオラフ王の詩歌を吟遊詩人大学の学長、ヴィアルモに届けた。

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ヴィアルモ
「ああ、戻ってきたのか。それで、詩歌はどうだった。」
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メアリ
「詩歌は見つけたよ。」

エリザ
「学長...これを。」

エリザはヴィアルモに詩歌を手渡した。


ヴィアルモ
「正直なところ、見つかるとは思っていなかった。さあ...見てみよう。」


ヴィアルモの声は驚きと歓喜で若干震えていた。


ヴィアルモ
「おお、弱ったな。これではまるでダメだ。」

アン
「何がダメなのさ!これは本当に死者の安息所にあったものだよ!」


ヴィアルモ
「この写しは不完全でところどころ判読できないほど古びている。」


メアリ
「...つまり?」

ヴィアルモ
「宮廷で読み上げられないということだ。詩歌がなければ、エリシフにオラフ王の焚刑祭の重要性を分からせる事ができない。それでは彼女は彫像の火あぶりをやめるという決定を覆さないだろう。」

メアリ
「そんな...みんなあんなに頑張ったのに。」


アン
「読めないんならさぁ、書き足しちゃえば?」
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アンの一言にその場にいた者たちは言葉を失った。

アン
「え?私そんな変なこと言った?」


ヴィアルモ
「書き足すと言ってもな...様式を真似ることはできると思うが行間に何があったか見当もつかない。」

メアリ
「面白そう!やってみようよ!最初の一節は?」
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エリザ
「ほ...本当にやるんですか...」
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ヴィアルモは動揺しながらもオラフ王の詩歌の第1節を読み上げた。


ヴィアルモ
「お、"オラフ、我々の征服者"、"独眼の裏切り者"、"死をもたらす悪魔でドラゴンを殺した王"、"お前の伝説は嘘ばかり、それは毒々しい虚偽"。"お前は狡猾にヌーミネックスを捕らえた、それは世紀のペテン"...。オラフがドラゴンのヌーミネックスを捕らえドラゴンズリーチに連れて行った話は有名だ。本当は何が起こったと?」
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アン
「オラフはドラゴンが寝ていたところを見つけたってのはどうよ?」

メアリ
「オラフはヌーミネックスと取引きしたんだよ!合意の上で連れ帰ったってことでどう?」

エリザ
「それならオラフ自体がヌーミネックスだったっていうのはどうですか?ドラゴンが人間の姿を装っていたとか。」


ヴィアルモ
「赤毛の案でいこう。宮廷の受けは分からないが、オラフがドラゴンを捕らえるよりは最もらしく思える。」


メアリ
「楽しくなってきたね!次々!」

この調子でメアリ達はオラフ王の詩歌の補完をしていった。その様子をエリザは複雑な想いで見届けていた。


ヴィアルモ
「よし。直ちにブルーパレスへ行き、これを見せよう。お前達も一緒にきてくれ。」


自信満々といった顔でヴィアルモは大学を出た。メアリ達も一緒にブルーパレスへ行き、事のてん末を見守る。
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首長エリシフ
「あら、ヴィアルモ。また焚刑祭の復活を嘆願しに来たのね。」
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ヴィアルモ
「そうだ、首長。エッダ詩歌集のオラフ王の詩歌を進呈したい。つい先日、死者の安息所より回収されたものだ。」


エリシフ
「この祭を開催すべきだという話には確かに納得できる部分もあったわ。とはいえ、オラフ王の失われた詩歌とはね。続けてちょうだい。」


ヴィアルモ
「あ、あー、ゴホン。オ、”オラフ、我々の征服者、独眼の裏切り者”...”死をもたらす悪魔でドラゴンを殺した王”...。”お前の伝説は嘘ばかり、それは毒々しい虚偽”、”お前は狡猾にヌーミネックスを捕らえた。それは世紀のペテン”...。”ドラゴンと人間の間に叫びはなく、炎も怒りもなかった”。”オラフは王になるため取引をし、ヌーミネックスは誰にも語られぬよう口を封じた”...。”オラフは力を掴み取った、約束と脅迫でファルクリースからウィンターホールドまで、人々はひざまずいた”...。

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”だが正真正銘、スカイリムを保護する者、ソリチュードは断固としていた”。”オラフは即座に報復した。激しく厳しく”...。”オラフは命令を下し、ウィンターホールドは姿を偽った。ソリチュードの攻撃の後、徹底的な破壊が続いた。部下は着飾って戦いに臨んだが、ウィンターホールドにとって無念極まりない事に、オラフ王の命令を覆した”...。”ソリチュードでは吟遊詩人が技を磨き、毎年集まっては当然の報いとして王を燃やす”...。以上だ...。静聴に感謝する。」


エリシフ
「ヴィアルモ、お前の言った通りのようね。この祭はソリチュードを賛美し、虚偽の王を非難するもの。それが今証明されたわ。」
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ヴィアルモ
「そ、それでは!」

エリシフ
「ええ。オラフ王の焚刑祭、通例通り執り行ないましょう。早速準備にかかってちょうだい。」


ヴィアルモ
「私も大学も感謝している。首長よ。」


謁見の間でヴィアルモの詩を聴いていた三人も顔を見合わせる。
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ヴィアルモ
「はっはー!信じられない!大いに役立ってくれたな。いくら感謝しても足りないくらいだ。」
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メアリ
「私も嬉しいよ!祭の準備手伝う?」

ヴィアルモ
「いや、この祭は大学が取り仕切る決まりだ。お前達は祭の始まる夜までゆっくり休むといい。さぁて忙しくなるぞ!」


ブルーパレスを出た三人は祭が始まるまで各々旅の疲れを癒すことにした。
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エリザ
「本当に何とお礼を言っていいか。お二人には感謝しています。」
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アン
「特にメアリはこの街の住民じゃないのによく協力してくれたね。」


メアリ
「私は別に...。お祭りを見たかっただけだよ。三人いたからこそ、ダンジョンを攻略出来たんだし!」


アン
「やっぱりあの銀貨はあんたがとっときなよ。私らは祭が開催されるってだけで充分だからさ。」
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メアリ
「じゃあ、お言葉に甘えて。それじゃまた夜にね。」

ソリチュードの街は焚刑祭開催の報せで沸き立っていた。住民達は忙しさにおわれながらもその顔は活気に満ちている。メアリは銀貨の換金をしてから船に戻り、着替えを済ませて祭のある吟遊詩人の大学へ向かった。


日が沈みソリチュードの街を夜の闇がつつむ頃、既に祭の準備は整い住民達が集まっていた。
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「ミートパイだよー!もう食べたんならもう一個食べたらいい!」

「祭のタメに焼いたんだ。菓子も食べてってくれ。」

メアリは目の前に並ぶ美味しそうな料理に目を奪われた。そんな彼女に声をかける女性が一人。
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エヴェット
「メアリさん!その節はどうも。よかったらワインも飲んで行きませんか?」

メアリ
「エヴェットさん!よかったですね。祭が開催されて。売れ行きはどうですか?」
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エヴェット
「メアリさんのおかげだって聞きましたよ。祭のおかげで売れ行きも好調です。スパイスの件から祭まで、本当にありがとうございます。」


メアリは照れながらワインを飲んだ。スパイスの独特な味付けが喉に染み渡る。


エリザ
「あ!メアリ!こっちですよ!アニー、メアリいましたよー。」


アン
「メアリ!飲んでるかぁ?早くこっち来なよ!」


メアリ
「エリザ!アニー!今行くー!」

アン
「ほら、焚刑が始まるよ。」

エリザとアンが大学の中庭で呼ぶ。祭のクライマックスでオラフ王の彫像に火を放つ。それが焚刑祭たる所以だ。
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ヴィアルモ
「ようこそ、ソリチュードの民よ!我々、吟遊詩人の大学はオラフ王の焚刑を祝いに来られて嬉しく思う。最も、ある冒険者の献身と尽力がなければ祭りは行えなかっただろう。先の報われない戦争で健闘した、ソリチュードのすべての兵士を我々は忘れてはならない。」
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ヴィアルモによって放たれた火はオラフ王の彫像を一瞬にして包み込んだ。それがオラフ王の焚刑祭の終わりを告げる合図でもあった。
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メアリ
「すごい...。」
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ヴィアルモ
「焚刑祭はどうだったかな。楽しんでもらえたか?」

メアリ
「はい、とっても!」


ヴィアルモ
「君には礼を言わねばならぬがそう思っているのは我々だけではないようでな。エリシフ首長より此度の働きの報酬として金貨5枚が与えられた。受け取ってくれ。」
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メアリ
「金貨5枚!?そ...そんなに...。」

アン
「貰ってやんなよ。それだけあんたはソリチュードの歴史に貢献したんだ。」


メアリは報酬を受け取った。これで死者の安息所で手に入れたアレッシア銀貨と合わせると約2,000セプティムになる。


祭は終わっても住民達は余韻を楽しみ、飲み、歌い、踊り明かしている。三人は大学の前の階段に座り込み今回のことを振り返っていた。
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アン
「良かったね。メアリ。目標の金額、貯まったじゃん。後は乗組員?」


メアリ
「そうだね。二人のおかげだよ。」


アン
「私はね、昔海賊船にいたんだ。戦いもダンジョン攻略もその時に覚えた。内緒にしてたのは...私自身過去と決別したかったのかもね。でも今回のことでわかったよ。やっぱり私にはコッチの方が性にあってるってね。」


メアリ
「え、それって...」


アン
「そ。あんたさえよけりゃ私を船に乗せてよ。あんたの冒険に私も付き合わせて欲しいんだ。」


エリザ
「私も!戦いでは役に立てないですけど、語り部として二人の冒険を詩にしたいんです。私も同行させて下さい。」

メアリ
「もちろん大歓迎だよ!ありがとう!けど、本当にいいの?」


エリザ
「ソリチュードに戻ってきた時から決めてたんです。もう学長にも話してあります。」

アン
「よし!チームの結成を祝って乾杯しようよ!二人共ワインは持った?」


三人はそれぞれワインを持ち腰に手をあてた。彼女達の顔はこれから待ち受ける未知の冒険に心躍らせているようだった。


メアリ
「それじゃ...えーっと...海と!」
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アン
「宝と!」
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エリザ
「ぼ...冒険と!」
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メアリ&アン&エリザ
「私たちの船出に!!.........カンパイ!!」
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こうして祭の夜はふけていく。メアリ率いるノーザンカーディナル号のクルー達はまだ見ぬ冒険を夢見てソリチュードでの最後の夜を過ごした。