冒険に憧れるノルドの少女メアリは村を出て単身ソリチュードへやって来た。この先彼女にはどんな冒険が待ち受けているのか。


メアリ
「ヨーホー♪ヨーホー🎶...やっと着いた!」

ある日ソリチュード港に一隻の小舟が入港した。

メアリ
「私の船と荷物、預かってもらいたいんだけど。」

マルシアン
「一日10セプティムだ。」

そうつぶやくしかめ面の港番の男を見ながら、生活用品を詰め込んだ鞄を下ろしメアリは言った。


メアリ
「話に聞いてたのと随分様子が違うね。もっと活気があるって聞いてたけど、何かあったの?」
TESV 2015-09-28 22-10-29-62

マルシアン
「今は帝国軍とストームクロークの内戦中だからな。交易船の数もかなり減った。それに帝国軍は内戦で手一杯でこの辺りの海はほぼ無法状態なのさ。そのせいで臆病な船乗りは職を変え陸暮らし、腕っぷしの強い奴らは徴兵で戦地に行ってる。戻ってこれるかは分からねぇ。」



メアリ
「大変なんだね。じゃさ、誰か船を譲ってくれる人いないかな?小舟じゃなくて帆船級の!もちろんお金は払うよ?」


ドジャン!

メアリは自分の船を買うために故郷で貯めた2000セプティムをカウンターに置いて見せた。



マルシアン
「おいおい、船を買うっつって予算ほそれっぽっちかよ。そうだな、三本マストのフリゲート級が欲しいなら最低でも10,000は欲しいところだな。つっても取引は相手がいなきゃ成り立たねぇ。フリゲート級手放したいって奴は中々いないだろう。」

TESV 2015-09-28 21-53-10-88

メアリ
「だよねぇ。もーこの際何でも.....」

マルシアン
「そうだ!いい話があるぞ。ノーザン・カーディナル号というフリゲート船が最近難破しちまったそうなんだ。そいつを見つけられたらそのままくれてやるよ。」



メアリ
「難破船を見つけてしかもそれに乗れって?無茶言わないでよ。」

マルシアン
「それがあながち無茶じゃないかも知んねえぞ」 チョイチョイ...


マルシアンはメアリを手招きし、カウンター越しに小声で話し始めた。メアリは身を乗り出し耳を傾ける。

マルシアン
「実はノーザン・カーディナル号は難破した後、海賊に襲われてな。船員は行方不明だが、肝心の船はその海賊がそのまま使ってるらしい。しかもすぐそこに停泊してるディンティ・スロード号の奴らがその海賊達をノーザンカーディナル号に手引きしたらしいんだ。」


メアリ
「それ本当!?本当ならそいつらは海賊のスパイってことだよね」


マルシアンは眉をひそめて言った。


マルシアン
「噂が本当ならだが...恐らく間違いない。奴らは海賊と繋がってる。だが証拠がない。」


メアリ
「そうゆうことね!私がディンティ・スロード号に忍び込んでその証拠を持って来ればいいわけだ。」

マルシアン
「うまくすりゃノーザンカーディナル号を奪った海賊のアジトも聞き出せるかも知れん。どうだ?」


メアリ
「やる!任せて。ノルド仕込みの短剣捌き、見せてやるから!」


はりきるメアリの目は輝いていた。難破船を探すという雲を掴むような話から、現在の持ち主の居場所がわかるかも知れないところまで一気に現実的になった。もし海賊のアジトを聞き出せればノーザンカーディナル号を取り戻すだけだ。

メアリは甲板にいる船員の目を盗みディンティ・スロード号へ侵入。この船の乗組員が海賊の仲間である証拠を掴むため船長室を目指す。

メアリ
「調べるまでもなかったみたいね。」

メアリは半ば呆れ気味にため息をついた。奥から武装した船員達が侵入者を排除すべく雄叫びをあげながら襲って来た。

メアリは気を引き締め腰のダガーに手を伸ばした。敵の攻撃をかわし、受け流し、捌く。接近して急所に一撃。無駄の無い素晴らしい身のこなしだ。

船内の探索を続けるメアリの前に海賊のリーダーが立ちはだかる。


海賊頭
「随分派手に暴れてくれたな!何者かと思えばタダの小娘じゃねぇか!お前、賞金稼ぎか!?」
メアリ
「まぁそんなとこ。ノーザンカーディナル号、あんた達の仲間が持ってるんでしょ?アジトを教えてくれないかなぁ?」


海賊頭
「教えると思うか?だがお前なら...何されても良いって言うなら連れてってやるぞ?」


メアリ
「...拷問は得意じゃないんだけどね。知ってるってことがわかれば充分。」


ゴト...

メアリは近くに落ちていた片手斧を拾い構えた。ダガーとハンドアクスの変則二刀流だ。対して盾とメイスで守備を固める海賊頭。リーダーらしく思慮深そうな戦闘スタイルだ。うかつに踏み込んでくるような真似はしない。


ダンッ!

先に動いたのはメアリだ。スピードに乗ってハンドアクスを振り下ろす。が、非力なメアリの攻撃では海賊頭の防御を崩すことはできない。


海賊頭
「攻撃が軽いぜ!」
メアリ
「...。」


メアリは構わずハンドアクスを叩きつける。時折、海賊頭はメイスで振り払うがメアリはタイミングよく間合いを取り海賊頭の攻撃を避ける。互角の攻防が続き、勝負は長引くかにみえた。しかしメアリのフェイントに引っかかり、海賊頭は攻撃を空振りしてしまった。これではメイスでハンドアクスを防げない。海賊頭は止む無く盾でハンドアクスをガードしようとした次の瞬間!

ドスッ!!

上段の振り下ろしを盾で防ごうとガードを上げた海賊頭の一瞬の隙をメアリは見逃さなかった。垣間見えた左脇人体の急所の一つにダガー深く突き立てた。


メアリ
「他の連中よりはマシだけど、あんた達素人に毛が生えたようなものだよ。あまり実戦経験ないでしょ。」


海賊頭
「そ、そういうお前は...並の賞金稼ぎじゃねえ...だろ。お前も海賊か...?」


メアリ
「半分当たりってとこかな。アジトの場所は...ってちょっと!まだ速いよ!」

海賊頭からアジトの場所を聞き出すことに失敗したメアリは船内を捜索。すると船長室の机にて一枚の手紙を発見した。


そしてもう一つの戦利品を見つめながらメアリは思った。

メアリ
「キレイ...やっば海賊と言えば財宝だよね」
ノーザン・カーディナル号を奪った海賊のアジトを突き止め、宝石まで手に入れたメアリは満足げにディンティ・スロード号を後にした。

船外に出ると辺りはすでに暗くなっていた。メアリは港の宿屋で一泊することにした。


メアリ
「ふぅ、疲れた。フロストリーフって遠いのかな...。明日マルシアンに報告しよう。」

こうしてメアリの冒険初日の夜はふけていった。この先どんな人物との出会い、別れ、どんな冒険が彼女を待っているのだろうか。







ーあとがきー

どうも。この度Pirates of Skyrim - The Northern Cardinal under the Black Flag というクエストMODに出会ってしまい、クエストレビューの意味も込めてRP日記~メアリ編~をスタートしました。まだこのクエストをほとんどプレイ出来ていないので、どういうゴールになるかはわかりませんが、メアリの冒険にどうぞお付き合いください。ヽ( ̄▽ ̄)ノ




~主な使用MOD~