マグナスの目をめぐって起きた一連の事件から数ヶ月。多くを失ったウィンターホールド大学は新たな歴史を刻みだしていた。

あの出来事の後色々あった。

前アークメイジのサボスアレン。最高責任者であるミラベル。大学のために散った二人を手厚く葬った後、アンカノに吹っ飛ばされた大学の改修工事が始まった。

大学のみんなは新しい校舎を喜んでいる。資金はトラフディルが首長に口ききをしてくれたらしい。新しい生徒も入り、大学は以前の賑やかさを取り戻した。


アークメイジ?俺が?無い無い。あの場の雰囲気で俺をアークメイジにしようっていう風潮が一瞬だけあったけど、やっぱり冷静に考えれば俺にはその資格と、何より経験がない。俺なんかに務まるわけ無いって丁重に断ったよ。それでも皆は俺を推してくれたけど。


新しいアークメイジは今まで通り上級ウィザード達の投票で決まった。



トラフディル
やあ。アシュトン。急に呼び出して、大事な用とは何だね?

そう、トラフディルが新たなアークメイジだ。


どう?アークメイジの仕事は順調かい?

トラフディル
サボスやミラベルの気持ちがわかったよ。四六時中生徒が起こした問題の後始末で首がまわらんよ。昨日もジェイザルゴが新入生3人に大火傷を負わせよった。


あいつならやりかね無いな。話の要件なんだけどさ、俺、今日で大学辞めるわ。世話になったね。今までありがとう。


トラフディル
世話になったのはこちらの方だ。お前は大学を救った英雄だぞ?目的があって辞めるなら止めはせんが、いつでも大学に戻ってこい。ここの設備は今後のお前の旅にも役立つだろう。


そう言ってもらえると助かるな。こっち来たらまた寄るよ。皆にもよろしく!


荷物をまとめて大学を後にする。何だかんだ長い大学生活だったな。餞別にもらったローブに着替えて出発。


ウルリカ
ちょっとアッシュ!トラフディルさんに聞いたよ。私の留守中に行っちゃうつもりだったの?行方不明の先生を探しに行くんでしょ?
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戻って来てたのか。挨拶くらいはしたかったけど、お前ついてくるつもりだろ?


ウルリカ
嫌なの?


嫌じゃないって。でも何つーかアンカノの時も巻き込んじまったし、お前にはお前の目的があるだろ?俺に付き合わせるのも悪いと思ってさ。

ムッとした顔のウルリカをなだめるように言った。


ウルリカ
気にしないでよ。全部私が決めたことなんだから!大学は辞めないし、薬の研究も辞めない。ただアッシュの先生に会って錬金術の話を聞きたいだけ。私の目的のためにね!


そっか、わかった!なら頼むよ!先生が見つかるまで俺に手を貸してくれ!


ウルリカ
うん!

ウィンターホールドを出た俺たちは馬車で南へ向かった。行き先はホワイトランだ。


ウルリカ
ホワイトランで何するの?

ホワイトランは通り道さ。一旦俺の家に帰る。ウラッグさんからもらった写本も整理したいし、随分長いこと留守にしたからもしかしたら先生も帰ってるかも知れない。



ホワイトランからさらに南へ。

着いたぞ。ようこそ、おんぼろハウスへ。って俺も帰るのは久しぶりだけど。

ウルリカ
へぇ。綺麗な場所だね。


予想はしてたけど先生が戻ってきた痕跡はなかった。やっぱり帰ってないんだ。

ウルリカ
アッシュ!この本先生の!?アルケイナエウムにも無かった古書もあるよ。先生ってもしかして凄い人なんじゃないの!
あー、そういや先生の本には目を通して無かったな。家を出た当時は魔法にも錬金術にも興味無かったし、ドワーフのことしか気にしてなかったからな。


ウルリカ
凄く高度な学術書ばかり・・・ついてきて正解だったかも!先生見つかるといいね。そしたら錬金術教えてもらおっと!


そうだな、無事でいるといいんだけど。


俺たちはしばらくこの家で大学から持ち帰った資料の整理を兼ねて手がかりを探す事にした。ウルリカは錬金術の指南書を読みあさっている。
ー数日後ー


コンコン。


俺とウルが朝食を摂っているとドアがノックされた音がした。


ウルリカ
私出るね。はーい今行きますー。


誰がこの家に・・・まさか先生が帰ってきた?だが先生ならノックなんてするだろうか。

ウルリカ
きゃあああっ!!
数秒後ウルリカの悲鳴が響く。


どうした!ウル!うおっ!!

あまりの珍客に俺もも驚いた。目の前に居たのはドワーフスパイダー・・・

に乗ったネズミ・・・?
???
アッシュか?少し背が伸びたか。たくましくなったじゃないか。


この声!まさかマジで先生??

ウルリカ
うそ!!このネズミがアッシュの先生?!意外にすぐ見つかったわね。

ジラウド
そっちのお嬢さんはアッシュの友達かい?こんな姿で申し訳ないが僕の名はジラウド。よろしく。


いやいやいやいや!!チョット待って!先生!何すか!その姿は!俺てっきり死んだと思って・・・心配してたんすよ!無事だったなら連絡くらいくれよ!!

ジラウド
あはは。怒るのもムリないよね。でも考えてみてよ。この姿で連絡できる訳ないじゃん?

ウルリカ
え?もう一回聞くけどこのネズミがアッシュの先生なの??

そんな訳ないだろ!いや先生は先生なんだけど・・・てか何でネズミ?!それにその乗り物なんだよ!


ジラウド
コレかい?この姿になって数少ないメリットの一つだよ。まさかドワーフスパイダーを操縦できる日が来るなんてね。羨ましい?

んなわけ・・・羨ましいけども!いいや、もう疲れた。


ウルリカ
もう!二人で完結しないでよ!ジラウドさんは喋るネズミなの?


ジラウド
違うよ。もちろん本当の姿は人間さ。でも気が付いたらネズミになってたんだよ。信じられないけどね。この姿でここまで来るのにどれだけ大変だったか。

俺たちはひとまず家に入ってお互いのこれまでのいきさつを話した。


という事は先生はいつ、何で、その・・・ネズミになったのか全く記憶が無いって事すか?

ジラウド
そうだ。目が覚めたらこの姿でドワーフの遺跡に倒れていた。起動していないこのドワーフスパイダーを見つけて命からがら脱出して来たんだ。



ウルリカ
何とか人間に戻れないのかな。


原因がわからないんじゃなぁ。先生が倒れてたドワーフの遺跡ってのは何処にあんの?


ジラウド
方角からしてリフト地方だと思う。場所は定かじゃないし、脱出するので精一杯だったから名前は分からないけど。


そっから辿るのは無理か・・・。姿を変えられたっていうんなら変性魔法の一種なんだろうけど。


ウルリカ
アッシュ!ソレだよ!ブレリナ!

そうか!あいつに聞けば何かわかるかも、、いやもしかしたらそのまま人間に戻せるかも!


俺は大学でブレリナの変性魔法の実験台になり、牛や馬に変身させられた事を先生に話した。


ジラウド
ほう。そんな魔術師がいるのか。結果はどうであれ会ってみたいね。決まりだ。ウィンターホールドへ行こう。

俺たちはまたウィンターホールドに戻ることになった。先生には会えたけどまさかこんな事になるなんて。果たして先生を人間に戻す方法はあるんだろうか。




ー使用した主なMODー


チキンライダー
by Dragonporn

Onboro House by LOLICEPT