アシュトンを加えたセラスタのパーティはヌチュアンド・ゼルの最深部を目指し探索を続けていた。



マーキュリオ
ところで、アシュトンだっけ?お前は何でかたくなについて来たがったんだ?ドワーフの遺跡に思い入れでもあるのか?


悪いかよ。手付かずのドワーフの遺跡を見てみたかったんだ。あとはコレも気になってさ。

俺はニムヒの巣で絶命していたアレシウスの持っていたメモをセラスタにみせた。


セラスタ
我々よりもずっと前に入った探検隊か。彼らがどうかしたか?

コレの持ち主は二ムヒの巣で死んでた。カルセルモは他のメンバーももう死んでるだろうって。でももしかしたら生存者はいるかも知れないだろ?


セラスタ
そういうことか。だがカルセルモの言うとおり生存の確率は低いだろうな。場所も悪いし時間も経ちすぎている。だが彼らがここで何か発見したのかは気になるところだな。


遺跡探索の途中でストウビンや探検隊の他のメンバーの遺体を発見した。彼らもドワーフの残した遺産を手にしようとしてここで果てた。俺もいつこうなってもおかしくない。



ファルマーを倒しつつ奥へ進む。しかしそこは行き止まりだった。


ジェナッサ
居住区に武器庫、あらかた調べたわね。ここが終点かしら。


マーキュリオ
カルセルモが喜びそうなモノはなかったな。ありふれた食器や金属部品ばかりだ。


俺にはどれもレアアイテムに見えたが意外とそうじゃないのか?

セラスタ
ここまで大規模な遺跡だ。一度の調査じゃ終わらんさ。また第二、第三の調査隊を組織するんだろう。俺たちの仕事はここまでだ。お前の気は済んだか?アシュトン。


ああ、十分だよ。(先生につながる手がかりは無かったな。先生が最期に調査したのは別の遺跡ってことか)


ジェナッサ
じゃあ戻りましょう。このレバーを引けばいいのかしら?


ガチャン!ガタガタガタ・・・



レバーを引くと行く手を遮っていた扉が開いた。これでここから出られそうだ。だがこの静かな遺跡が何やら騒がしくなったような・・・。


マーキュリオ
おい!アレを見ろ!

セラスタ
シッ!・・・大声を出すな!何とかやり過ごすんだ。



俺たちが見たのは動き出したドワーフのオートマトン達がファルマーを駆逐していく様だった。実に合理的にファルマーを殺していく。
今までオートマトンは動いてなかったのに・・・。あのレバーを引いたから動き出したのか?コイツら、俺たちも攻撃してくるかな?


ジェナッサ
私たちは侵入者よ。ファルマーを攻撃して私たちだけを見逃す理由がないわ。


マーキュリオ
戦うしかないのか・・・。

セラスタ
いや、我々も消耗している。奴らがファルマー達に気を取られているうちにマルカルスへ戻ろう。そしてカルセルモにこのことを伝えるんだ。


何体かオートマトンを倒しつつ出口を目指すも最後に最悪の相手に見つかってしまった。

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こいつ・・・博物館でみたスチームセンチュリオン!!


セラスタ
気を引き締めろ!コイツを倒せば出口だ!死なないことを第一に考えるんだ!


ジェナッサ
接近戦は危険よ!一発でも食らえばそれで終わる!


コイツ!図体の割に動きも素早い!少しでも気を緩めたら・・・マジで死ぬ!


一定の距離を保ちつつ魔法や遠隔攻撃でダメージを与えるが、一向に動きが収まる気配がない。


マーキュリオ
おい!コイツ効いてないんじゃないのか?!このままじゃこっちがジリ貧だ!


この狭い空間で攻撃をかわし続けるのは無理だ。確かにこのままじゃ・・・いや!諦めるな!デカイ奴を相手にする時は・・・


みんな!左足に攻撃を集中してくれ!俺が囮になってフチに誘導する!奴のバランスを崩して地底湖に落とそう!

セラスタ
・・・よし!その作戦でいく!囮は任せるが無理はするなよ!



作戦は成功した。足場が不安定な場所でバランスを崩したスチームセンチュリオンは地底湖へ落下していった。


ヌチュアンド・ゼルから脱出した俺たちはカルセルモに調査結果を報告した。


カルセルモ
おお。戻ったか。何だ?お前たち仲間だったのか?



マーキュリオ
コイツとは成り行きで一緒に行動しただけですよ。

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ジェナッサ
でも生きて脱出できたのは彼のおかげでもあるわ

セラスタ
カルセルモ殿、ヌチュアンド・ゼルにはまだアクティブなオートマトンが数多くいます。調査よりも先に討伐隊をつのった方がいいでしょう。


カルセルモ
考えておこう。ところで二ムヒを殺した少年よ。念願のドゥーマー遺跡はどうだった。満足したか?


ああ、いい経験になったよ。あとコレ、ストウビン達のメモ。残念だけど、みんなもう亡くなってたよ。


カルセルモ
これが可哀相なストウビンの最期か。家族には私から伝えておこう。

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セラスタ
アシュトン、今回のクエストでお前と出会えてよかった。次に会うときも味方として共に戦えることを祈っているよ。

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ああ、みんなも!また会ったらヨロシクな!

傭兵達はカルセルモからのクエストをクリアし、それぞれの生活に戻っていった。

先生につながる発見は無かったけど、おかげで次の目標も決まった!また別のドワーフの遺跡を探さなきゃだし、その前にもっと強くならねえとな!明日マルカルスを発つぞ!