世界に絶望した男、グレイが人生の希望を見出すお話。
~闇の一党編~
・デスインカーネイト
前回の日記はこちら⇒
スカイリム日記 グレイ編10~復讐はディナーのあとで~
予想外の裏切りにより皇帝の暗殺計画は失敗に終わった。くそ!何だって最後の最後でこんな事に!
マロ指揮官は俺の命と引き換えに闇の一党を存続させる契約を破り、闇の一党も滅ぼすと言っていた。聖域は無事だろうか。
聖域に到着した頃にはすでに遅かった。帝国様式の馬が何頭か待機している。兵隊がきた証拠だ。兵は何人だ?
入り口で二人、会話をしていた。
ペニトゥス兵
闇の一党はこれでおしまいだ。奴ら、火をつけやがった。
火だと!?聖域は洞窟だ。大規模に火なんてつけたら中の奴らは全滅だ。こうしちゃいられん!
入り口の兵士二人を倒し、聖域に入る。そこはすでに以前の面影は無く、一面火の海と化していた。これほど絶望的な光景は初めてだった。
中から兵士の声がする。大声で仲間の安全を確かめたかったが、兵士に知られては意味がない。煙と炎で視界を遮られつつも奥へと進む。みんなは、アストリッドは無事なのか。
ヴィーザラ・・・結婚式の時に助けてくれた恩は忘れないぞ。
ガブリエラまで!帝国め、本気で根絶やしにするつもりか。
聖域ではウェアウルフが帝国兵相手に最期の意地を見せていた。初めて見るが凄いパワーだな
ウェアウルフ
グオオオオオ!!
兵士A
ぐわぁぁ!
ウェアウルフのパワーに圧倒される兵士達。あれは・・・アーンビョルンか!手伝うぞ!
アーンビョルンとともに兵士達と戦う。しかしアーンビョルンの体を矢が貫き、彼は力尽きてしまった。俺のことを信用できないとか、オヤツにしか見えないなんて言っていた失礼な奴だったが、いざ目の前で殺されると怒りが込み上げてくる。
アーンビョルン・・・仇は討つぞ!周りの兵士を倒し、生存者を探すため食堂を目指す。
食堂ではナジルが兵士と戦っていた。
協力して兵士を倒す。
ナジル
生きていたんだな。心配し始めたところだ。
素直じゃないな。だが俺は嬉しいよ。皇帝の件・・・あれは罠だった。誰かにはめられたんだ!
ナジル
そうらしいな。殆どが死んだよ。お前が黒幕かとも考えたが、今助けてもらった事でその疑念は消えた。礼を言う。
火の手が早い。もう限界だ!脱出しよう。ここもすぐに囲まれるぞ。
言ったそばからガレキがくずれ通ってきた通路は塞がれてしまった。
ナジル
急がないと生きたまま丸焼きにされそうだ。行くぞ!自分の聖域で死ぬなんてゴメンだ!
生存者の探索は中止して出口を探す。だが火の勢いは増すばかりで通路がくずれ、ナジルとはぐれてしまった。来た道は塞がれてしまっている。ここまでか・・・。
夜母
聞こえし者よ、私こそが唯一の救済となりましょう。さあ、私を抱擁なさい。
夜母?!そうだ、スッカリ忘れてた。確かにあの棺の中なら・・・またあのミイラと密着するのか・・・。いや。そんな事を言ってる場合じゃない!
俺は夜母の棺に飛び込んだ。
夜母
お眠りなさい。
この状況で眠れるか!
棺を閉めた後間もなく凄まじい爆発音と振動を感じた。火が貯蔵庫の油に引火したか?俺は夜母をだく不快感と、いつまでこの棺が持つのかという不安で気を失ってしまった。
気がつくと引きずられるような感覚と、外から何か話し声が聞こえた。
バベット
開けられる?
ナジル
ああ、少し待ってろ。開け!
この声はバベットに、、ナジルか。俺を探しに来てくれたのか。
夜母
あなたはアストリッドに会わなければいけません。ここ、闇の一党の聖域において。
アストリッド?生きているということか!だが何故それを夜母知ってるんだ?
ガチャン!
ナジル
無事か。凄いところに隠れたもんだな。その・・・感触はどうだった?
聞くな、そんな事!仕方ないだろ。おかげで助かったんだ。それより、アストリッドと話さなけれなば!聖域内にいるらしい。探すぞ!
ナジル
賛成だ。聞こえし者よ。
バベット
グレイ・・・ナジルからソリチュードで何があったか聞いたわ。かわいそうに・・・。
お前はよく無事だったな。
バベット
私はたまたま別の契約を遂行してたの。戻ったらもうこの状態だったわ。
そうか。お互い命拾いしたな。
アストリッドを発見。しかし・・・
アストリッド
生きていたのね。生きてた・・・ああシシスよ・・・。
アストリッド・・・。その姿は・・・。
アストリッド
お願い・・・聞いて。時間がないの。マロが・・・あなたを引き渡せば闇の一党をそっとしておいてやると言ったの。これからずっと・・・。私は救いようのない馬鹿だわ。誰よりも優秀なあなたを殺してしまう所だった。他のみんなも、私が殺したようなものよ。
そんな気がしていた。指定された逃げ道に追っ手が来た時点でアストリッドが裏切り者の可能性はかなり高かった。指示通りに動けと念を押したのはそういうことだったんだな。
アストリッド。だが俺はこうして生きてる。お前が闇の一党に執着があるのは知ってる。今回は方法を誤っただけだ。だから自分のしたことに絶望しないでくれ。
アストリッド
やめて!同情なんて結構!私はあなたを裏切ったのよ・・・。そのあげくマロにも裏切られた。当然ね。
何でこんな事・・・。マロなんか信用したんだ。
アストリッド
シセロや夜母、そしてあなたがくる前のあの頃を取り戻したかったの。でも貴方は生きてる!もう一度やり直すチャンスがある!だからこうしたの。
こうしたって・・・。何を言ってる?
アストリッド
夜母に祈りを捧げたわ!私は黒き聖餐なのよ!これからはあなたが闇の一党を率いてちょうだい。あなたは・・・私を・・・殺すの。
今なんて言った!俺がお前を殺すだと!出来るわけない!俺が今まで闇の一党にいたのはお前に命を救ってもらった恩があるからだ!その恩人を殺すなんて・・・。
アストリッド
いいのよ、もう。私は自分のためにあなたの命をマロに差し出したの。これでおあいこでしょ。火傷が痛くてもう耐えられない。早く楽にして!
俺はアストリッドに渡された悲痛のダガーを手に取り、アストリッドを・・殺した。
ナジル
どうしてこんな事になったのか、未だに理解できない。
バベット
信じられないけど、同情しか湧いてこないわ。可哀想なアストリッド。
そうだな。アストリッドは聖餐だと言った。夜母の所へ行こう。
夜母
アストリッドは死にました。しかしあなたの命ある限り闇の一党も絶えることは無いでしょう。契約を果たすのです。タイタス・ミード2世を滅ぼすのです!
ナジル
聞こえし者よ、夜母はなんと言っていた。
アマウンド・モティエールと話してくる。ホワイトランのバナードメアにいるらしい。真の皇帝を暗殺するために!
ナジル
だがどうやって?!今の我らにはそんな力は残されてないぞ!
ナジル、闇の一党はまだ滅びていない。俺に・・・任せてくれ。
ナジル
ふむ、いいだろう。行くぞ、行こうぞ!聞こえし者よ!あの卑怯なモティエールが、何とほざくか聞いてからシシスの元へ送ってやろうではないか。
俺を売ったのがアストリッドだとわかった時は正直かなりショックだったが、今となっては怒りはない。それよりも必ずこの契約を成功させて闇の一党を再建する!それが俺の最後の使命だ。
コメント