世界に絶望した男、グレイが人生の希望を見出すお話。
~闇の一党編~
・乱心の治療
前回の日記はこちら⇒
スカイリム日記 グレイ編7~シセロは激怒した・前編~
ドラゴンブリッジでの任務を終え、すぐさまドーンスターへ向かった。物言わぬ夜母と傲慢なアストリッド。果たしてどちらが闇の一党を率いるのに適しているのか。
ドーンスターの聖域に入るとすぐ目に入った血の量に一瞬ひるんでしまった。
これは・・・シセロの奴、奥で死んでるんじゃないか?
シセロ
聞こえし者!お前かい?来ると思っていたよ。目には目を、最強には最強をってね。あの馬鹿な狼じゃ賢いシセロは殺せないと、アストリッドには分かったんだね。
生きていたか。すぐにそっちに行く!待っていろ!
シセロ
そんな事母は望んじゃいない!守りし者と聞こえし者が殺し合うなんてそれこそイカれてるよ!
そうさイカれてる。お前も、おそらく俺も!みんなだ!殺しを生業にするなんてマトモじゃない!
シセロが設置したと思われるトラップをかいくぐり内部へ進む。(おもくそひっかかってる)
シセロ
まだ生きてるのか・・・。もちろんシセロは聞こえし者の能力に敬意を払うが。もう少しゆっくり来てくれないか?私も昔ほどには行かなくてね。へへへ。
アーンビョルンにやられた傷が回復してないのか。好都合だ。
しばらく進むと氷の洞窟にでた。
シセロ
寒いね。聖域には元は無かった場所だ。何者かによって造られたのさ!誰かって?見てのお楽しみだよ!
洞窟内部の至るところに動物の死体が転がっている。嫌な予感がするな。
間も無くその予感は的中した。なんだあの化け物は!
トロールか!しかし何て巨体だ!まともに戦っては勝ち目がない。運良く通路にハマり動けなくなったトロールをちまちま攻撃する。
何とか撃破!巨体過ぎたのが仇になったな。
シセロ
確かにシセロはあの商売女のアストリッドを叩いた。だが自分の母親を悪く言われて黙っていられなかったんだ!聞こえし者なら分かってくれるよね?
シセロの言葉は段々と弱々しくなっていった。シセロにとって俺は死神そのものなのだ。
シセロ
聞こえし者がここまで来れると思っていなかった。それは認めるよ。てへへ、この事は忘れないか。どうだい?過去は過去だろう?
俺は無視して聖域を進む。過去の闇の一党の亡霊が守護者として侵入者である俺に攻撃してきた。俺は聞こえし者なのにな。
シセロ
実はヴィーザラの事は悪いと思ってるんだ。シセロの狙いはあくまであの商売女だったからね。でもあのでかい牧羊犬はちゃんと血を流して死んでくれたよね。
ヴィーザラとアーンビョルンに手傷を負わせるとは・・・お前もふざけたフリして意外と強いんじゃないのか?ちなみに二人とも無事だ。安心しろ。
そしてついにその瞬間が訪れた。
シセロ
捕まった!降参だよ!ハハハハ!
アーンビョルンにやられた傷が深いのだろう。シセロは倒れこみ動けずにいた。
シセロ、俺がお前をその狂気から解放してやる。
俺はナイフを構えた。
シセロ
止めるんだ!哀れなシセロを生かしてくれ!アストリッドには殺したと言えばいい!哀れなシセロを刺して、絞めて、溺れさせたって!ほんの小さな嘘だろう!
お前のような奴でも自分の死は怖いのか。ヴィーザラとアーンビョルンも一歩間違えば死んでいたんだぞ。
シセロ
悪かったよ。聞こえし者の好きにしてくれ。どうせ最後にはみんなシシスによって裁かれるんだ。夜母はどうなるんだろうな。それだけが心残りだよ・・・。
シセロは遂に自分の最期を悟ったようだった。裏切り者・・・とはいえ本当に裏切ったのはどちらなのか。
闇の一党の掟を破り、夜母をないがしろにした指導者を殺そうとしたシセロか。
それとも夜母から離れ、指導者としての権力を守ろうとしたアストリッドや傍観者達か。
どっちが本当の意味での裏切りなんだ。
シセロ
どうした。聞こえし者?怖くなったか?それともシセロを生かして・・・ギャアアアァ!!
俺はシセロに向かってナイフを振り下ろした。
シセロ、悪いがここで・・・お別れだ。
コメント