~前回のあらすじ~
メルセルは至高の宝石「ファルメルの目」を奪い姿を消すつもりだ。ブリニョルフとカーリアはそれを阻止するためメルセルを追うという。それは私の目的とも一致する。私もメルセル討伐に加わった。「ファルメルの目」があるのは遥か北にあるドワーフの遺跡、イルクンサンドだ。


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カーリア
「ちょっと待って。メルセルを追う前に準備しておくことがあるの。前にも言ったけど、メルセルはナイチンゲールとしてノクターナルの加護を受けているわ。それに対抗するには互角の条件で対決する必要があるわ」

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夜と闇の女神にして、タムリエルのあらゆる盗賊の守護者。ノクターナル。その女神をまつる聖堂、黄昏の墓所。その入り口にカーリアはいた。



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カーリア
「ここが黄昏の墓所。ここは聖堂。だけど司祭もいなければ供物もない。ノクターナルは信仰を求めない。けれどノクターナルは確実に私達に影響を及ぼしているわ。幸運を授ける代わりに相応の代価を求めるのよ。」



「まるでギルドの契約ね。」



カーリア
「ふふ。その通りよ。あなたが思っている以上にね。ついてきて。」

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カーリアはそう言って微笑んだ。奥に進むと広い空間に3つの台座がある。 そこにその鎧はあった。

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へんしーん! 何この全身から溢れるダークヒーロー感。気に入っちゃった☆



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ブリニョルフ
「揃ってこんな格好になっちまったわけだが次は何が出てくるんだ?」


カーリア
「こっちよ。」


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遺跡の奥の広間でカーリアがノクターナルを呼び出す。カーリアはメルセルを倒すことをノクターナルに誓い、私たち三人にノクターナルは祝福を授けた。正式にナイチンゲールと認められたってことかな?私はノクターナルに一生仕える気なんてさらさらないけど。



ブリニョルフ
「おい、小娘。メルセルを倒しに行く前に一つハッキリさせておきたいことがある
。」



「な、なによ?」 (まさか私の素性がバレた?)


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ブリニョルフ
「我らがギルドの後継者についてだ。俺の腕はギルド随一だが、指導者って柄じゃない。興味もないしな。そこで今回の功績を称えお前にギルドを任せたい。カーリアも賛成してくれた。」



「な、何て言ったらいいか分からないけど。」




私は戸惑っていた。当初の目的とはあまりにかけ離れた申し出だ。正直私はブリニョルフをクランの敵とは見れなくなっていた。



ブリニョルフ
「決まりだな。まぁ感傷にひたるのはまだ早い。メルセルを倒さないことには何もはじまらん。」



ブリニョルフの言う通りだ。盗賊ギルドに潜入した目的を打ち明けてしまいそうになった私をブリニョルフの言葉が思い止まらせた。私が真実を話すことで不用意に動揺を与えてしまったらメルセルとの戦いに支障をきたすかもしれない。

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カーリア
「では行きましょう。メルセルのいるイルクンサンドへ。新生ナイチンゲールの初陣よ。」






つづく